The village after rain [1]
Twitter掲載時の本作のタイトルは「雨上がりの街」。インスタにURLを載せたこともありブログのタイトルは英語で書くようにしているのですが、今作は迷いましたね〜(結局逐語訳になってしまいましたが)
これをつくりはじめたのは、今年(2020)の4月頃。弟から大量のレゴを譲り受けたのがきっかけでした。(弟がやめたおもちゃでいつまでも遊ぶ姉)
受け継いだレゴはテクニックなどの乗り物が大半を占めていたのですが、唯一の建物と言えるのが、この馬上試合大会というキングダムのセット。モジュラー化したいと前々から目をつけていたこともあり、すぐに作品作りに取り掛かりました。
まずは建物をL字型に改造し、角地の建物にすることを試みました。
しかしこれだけで1つの作品にしようとすると物量もインパクトも不足していると気付いてしまい、新たなパーツを加えて組み直すことに。
こちらがほぼ完成形に近い形です。だいぶ変わりましたね(笑)ハーフモジュールならぬクォーターモジュールでしょうか。
空間が細分化された分、表現できることが増え、忙しい時期にはそれが有り難かったです。
Twitterで高評価を頂いた花の組み方も後ほど紹介しますね。(古文が染み付いているのかしゃうかいと打ってしまう今日この頃)
今作は構想から実現までが長かったのですがそれは外装の話で、内装はほんの数日で一気につくりました。制作途中のハリボテ状態の写真がこちら。他の作品もこのように大枠をつくってから内装に移るようにしています。
さて、前置きが長くなりましたが、ここから先の紹介はこの方々にお願いしましょう!
🐼「はいどうも、パンダですー!」
🐰「ウサギでーす」
🐼「いやー、せっかくシグフィグになったのにお仕事なさすぎてどうしようかと思いましたよー。」
🐰「じゃあこれが初仕事って訳ね〜!物件紹介って聞かされてますけど、どんな建物なんでしょ?」
🐼「なんだか静かなところですねー」
🐰「とりあえずレゴシティ感はない」
🐼「コソッ(あそこは犯罪の温床だから…)モジュール作品のなかでも大人な街をイメージしてつくったそうですよー(カンペ)」
だからこそパーツ選びには苦労しました。なかなかシックな色合いのパーツが使われたセットというものは少ないものですからね。
🐼「ん?この装飾は珍しい」
🐰「刀を透明柱パーツに入れてますね。この組み方はニンジャゴー シティーからの潮流では」
🐼「くっ…。(いいところ持ってかれた…)ちなみに刀を使っているのは城下町だったかつての記憶を街に留めるためなんですって」
(↑馬上試合場の雰囲気に寄せました)
🐰「カンペが見えてますよ〜w」
🐼「くっ…。」
ちなみに1階の壁はタイル貼りスタイルで、ここまで大きく取り入れたのはこれが初めてかも。上部のみプレートのポッチを見せてアクセントにしています。
扉は茶色だと浮きそうだったので黒で締めました。看板は若干乱用気味のパリジャンレストランのものを使用。
🐰「なんだか植物が多いところですね」
🐼「雨上がりの街ってことでこれは紫陽花でしょうね(エッヘン)」
そうなんです。お披露目は秋でしたが主となる制作時期が梅雨時だったので、そのような憂いのあるイメージを作品に込めたのでした。パンダさんよかったね。
🐰「ちなみにこの植物たち、どうやって固定されてるか気になりません?」
🐼「え…??」
🐰「ほら、取り外せばこの通り!中央ポッチのタイルを駆使して自然な接続を意識してらっしゃる」
🐼「いやでもウサギさん、ここらへんの街の保全至上主義みたいな人たち怒るかもしれませんよ?いくらレゴとはいえ早く戻さないと、」
🐰「まあまあ、大丈夫、大丈夫!壊さないで何がレゴか!よく遊べ、子供たちよ!」
🐼「…」
ガチャッ
🐼🐰ビクッ
👨🦳「おやまあ。パンダさんとウサギさん。ふたりともこの街においでなすったか。さあさあ、こっちへお入りなさい」
🐼「ここは?」
👨🦳「ここは私のカフェですよ。せっかくですから休んで行ってくださいな」
🐰「ところで、このドア斜めについてますけどどうなってるんです?」
🐼(また余計なことを…)
👨🦳「取り外して見せて差し上げましょう。こんな感じで1ポッチ接続にして角度を出しているんですよ」
ちょうどL字型のタイルがあったのでつくりやすかったです。
🐼(もしかしてこの人、取り外しに寛容な方…?)
👨🦳「店内はこんな感じ」
🐰「閑古鳥鳴いてますけど」
🐼「いやいや、わざわざ人払いをなさったんですよね…?(汗)」
👨🦳「笑。まあ〜平日の昼間なんてこんなもんですよ。お気遣いなさらずに」
🐼(この人いい人だ…)
落ち着いた茶色の壁に対し、床をダークレッドでつくったことで、シックな色合いに合わせながらもドラマチックな感じになりました。
広さの制約があり、客席は4席と少なめです。
別角度から。店内から外の緑が見えます。
刀の模様もはっきりと見えますね。
🐼「ん?これは…?」
👨🦳「お菓子タワーみたいな?焼き立てのチョコチップクッキーとあま〜いキャンデーが並んでいるのを見たら、なんだか食べたくなりません?」
🐰「た、食べたい…!」
🐼「ちなみに、クッキーはどこで焼いてるんですか?」
🐰「きみも結構大胆な質問をw」
👨🦳「お察しの通りキッチンはないのでね笑。通り沿いの一等地にお店構えるのって大変なんだよ?妻が家で焼いてます」
👨🦳「このカウンターと飾り棚はお気に入りなんです」
🐰「取り外して見せていただいても?」
👨🦳「まず後ろの棚は壁と一体化になっています(←作者のパーツ省略のため…)
🐼(やはりこの方取り外しには無頓着らしい…)「コップにグラス、コーヒーの粉らしきもの。あとは…?」
🐰「異国のスパイスとか?」
👨🦳「まあそんなところでしょうか。正直私も何かわからないものとかありますからね、名前通り飾り棚のようなものです笑」
🐰「そこらへんは適当なんですね〜w」
👨🦳「こっちはお客様に提供するものなのでこだわってますよ!パイにタルト、カップケーキもあります♪これも妻の自信作。」
🐼「ガラスが特殊な感じですね」
👨🦳「これは柱パーツの横組みなんです。ショーケースに車体ガラスを使うなんて方法もありましたが今の流行はこれですね」
👨🦳「これがうちの秘密兵器、コーヒーサイフォンです!」
🐰(堂々と置いてあってひみつって感じしないけど…)
こちら裏側。
👨🦳「こんな感じのパーツでできてます。ロウソクの炎パーツでちゃんと火を再現してるのがポイント」
🐰「成程なるほど〜」
もちろんサイフォンは他の方々もつくっていらっしゃるので、自分もつくろう!という方はまずレゴ界の権威の作品を参考になさると良いでしょう。
👨🦳「この子は私の大事な子。猫のトラです」
🐼「ずいぶんとアジアンテイストなお名前で。看板猫みたいな感じですか?」
👨🦳「そうなんです。この子が店を守ってきたようなものですね」
🐰「うーん…それだったらもっと猫をフィーチャーすればいいのでは?こんなかわいいパーツもあることだし」
🐼「クソリプ的なコメントいらないから!こ、この街は古き良きロマンを大切にしているんですよね(汗)」
🐼「そ、それにしてもこの絵、素敵ですよね!」
👨🦳「おー!それは印象派の有名画家から頂いた絵なんですよ〜(ホクホク)3色の濃淡がなかなかいいでしょう?」
🐼ホッ…
🐰「実は私も絵、描くんですけど飾ってくれません?」
🐼「あなたはひっこんでなさーい!」
🐰「閑話休題、コーヒーをいただけますか?」
🐼「いや、話逸らしたのあなたですよね??」
👨🦳「ではサイフォンでコーヒーを淹れましょう。まず、フラスコの水をバーナーの炎で熱します」
👨🦳「いい感じになったらコーヒー豆を挽いた粉を入れたロートをフラスコの上にとりつけます」
👨🦳「そうするとお湯が上部に上がってきますね」
🐼「面白いですねー、どんな仕組みになっているんでしょうねー?」
🐰「蒸気発生による加圧の影響でしょうね」
🐼(このウサギ、なかなかできるな…。)
👨🦳「火を止めるとお湯が下に落ちてくるので、それをコップに注いでできあがり!」
🐼🐰パチパチパチ👏
👨🦳「パンダさんはウインナーコーヒーとパイですね」
🐼「やったー!ありがとうございます」
🐰「まだまだお子ちゃまですの〜」
🐼「え?ウサギさんは何にしたの?」
👨🦳「お待たせしましたウサギさんのブラックコーヒーです!」
🐼「あら確かに渋い。で、お茶請けは?」
👨🦳「こちらご注文のチョコチップクッキー山盛りになります」
🐼「いやお子様はあなたですね?」
〜〜〜〜〜〜
🐰「あ〜美味しかった。こんなにたらふく食べたのは久しぶりですwトラちゃんも可愛いし」
🐼「そういえばウサギさんって服、セットのまんまですね」
🐰「え?悪い?」
🐼「まあ一応レギュラー化もしましたしね…」
👨🦳「そういうことなら上に洋服店がありますから見に行かれては?」
🐼「情報ありがとうございました!早速行ってきます!」
🐰「トラちゃんまたね」
👨🦳「お達者で〜」
というわけで、続きは次回。今回はふざけ気味になりましたが次回はどうなることやら…。